2020年冬ドラマ

あしたの家族【TBS新春ドラマ】のあらすじと感想(ネタバレなし)をご紹介!松重さん&宮崎さんの父娘ツーショットにほっこり

あしたの家族

2020年のお正月休みに放送されたTBS新春ドラマ「あしたの家族」。渡る世間は鬼ばかりなどで知られる石井ふく子さんのプロデュース作品です。どこにでもいる家族の一コマを丁寧につづる王道のホームドラマです!

松重さんと宮崎さんの父娘ツーショットが素敵すぎた本作。あらすじや感想(ネタバレなし)をご紹介してみたいと思います。

本編のあらすじ

小野寺俊作(松重豊)のひとり娘、理沙(宮﨑あおい)の結婚式当日。俊作の元に慌てて駆け込んで来たのは妻の真知子(松坂慶子)でした。新郎が結婚できないと書き残し、行方不明になってしまったのです。娘夫婦と同居するために2世帯住宅まで建てた俊作は憤慨しますが、母娘は前向きに乗り切ろうとするのでした。

それから4年後、結婚しない娘を心配する俊作に対し仕事に生きがいを見出しているような理沙、それを見守る楽天家の真知子、小野寺家では悲劇を乗り越えて穏やかな時間が流れていました。そんな折、俊作の会社では大規模な組織改革が行われ、長年席を置いていた部署から移動することになりました。上司になったのは元部下の兵頭幸太郎(永山瑛太)。幸太郎を家に招くほどかわいがっていた俊作は昇進を祝う気持ちがありつつも心情は複雑でした。

一方、理沙はプロポーズされたことを家族に打ち明け、挨拶するために恋人を家に連れてくると宣言します。突然のことに驚く俊作でしたが、その相手が幸太郎だと知り仰天します。上司でもあり娘の婚約者でもある幸太郎との接し方に悩む俊作でしたが…。

キャストや登場人物の魅力

小野寺理沙(宮﨑あおい)

大切に育てられた箱入り娘を丁寧に演じられています。笑顔が素敵でした!

兵頭幸太郎(永山瑛太)

花嫁の父親が部下!という人生の一大事にどう向き合うのか?終始、自然体な演技で素晴らしかったです。

小野寺真知子(松坂慶子)

おっとり、ゆったり安定の母親像。「お母さん役」の演技はもはや至宝。

小野寺俊作(松重豊)

居酒屋でカウンターに座っている違和感は置いといて(笑)、味がある渋い演技は見事でした。お父さんとしては100点満点。

感想レビュー(ネタバレなし)

最後まで犯人がわからない推理ドラマや複雑な人間模様を描いたカオスも良いけれど、たまには何も考えずにゆっくりとストーリーを楽しみたい!そんな時にピッタリな作品が「あしたの家族」です。

ほっこり系の王道ホームドラマ

大河ドラマ以来の共演となった宮﨑あおいさんと永山瑛太さんがカップルを演じたことでも話題になりました。宮﨑さんの母親役は松坂慶子さん、父親役は松重豊さんという豪華な顔ぶれです。家族と一緒に安心して楽しめる究極の王道ホームドラマに仕上がっています。

「結婚式当日に花婿に逃げられる」という壮絶エピソードから始まる物語。「いや待って、そんなことって本当にあるんですか?」という怒涛の展開。花嫁の父親は暮らしていたマンションを売ってまでして2世帯住宅を建てているのですから、それはそれはひっくり返りますよね…ご愁傷様だ、お父さん。

気丈に振る舞う娘に感動!現代の女性は強いよね

しかし、母娘は強かった。発想の転換で見事に乗り切るのです。大事な箱入り娘を傷ものにされたと怒る父親、見事な切り返しを見せる母親、気丈に立ち上がる娘。この悲劇を乗り越えた家族の明日はどうなってしまうのだろう…オープニングから続きが気になりますが。

これがもし娘ではなくて息子だったら…きっと花婿は立ち直れない位に打ちのめされてニートになって…という物語になるかも知れないなと思いました。それ位に現代の女性は強くなったと感じたワンシーンでした(笑)

うーん、ちょっと凝縮しすぎかなストーリー展開が早い

そして次のシーンはあっという間の4年後、花婿に逃げられた娘は何ごとも無かったかのように2世帯住宅の2階に暮らしているのでした。

あれれ?ちょっと割愛しすぎな面も否めませんが、言葉の上ではもうふっきれているという今年30歳になった娘。明るく能天気に家族を照らす妻。会社の人事含めあれやこれや悩ましい父親。結婚は破談になりましたが、ゆるやかな家族の日常が続きます。

お父さん役の松重さんが渋すぎました!

夫婦役の松坂さんと松重さんですが、なんでしょう?並んだ感じに少し違和感がありました。お似合いではないという意味ではないのですが、松重さんが余りにも渋すぎてカッコイイからでしょうか。宮﨑さんとの父娘ツーショットはしっくりしていたので、あくまでも好みの問題です。

物語の軸は「結婚が遠のいた娘の婚約者が年下の上司(元部下)だった戸惑い」「2世帯住居に娘夫婦と一緒に住めるのか?」の2点だけですから、至ってシンプルです。ひとり思い悩むのは父親と婚約者だけで、母娘はふわふわとした思考の持ち主。予定調和的に話が進んでいく分展開は読めてしまうのですが、人物設定がしっかりしているので辻褄が合わないということはありません。家族の心情も丁寧に描かれていて感情移入しやすいと思いました。

お正月にゆったり見るのにぴったりのホームドラマ

誰一人として悪者が出てこない、家族間の大きな衝突もなくゆっくりと進んでいくストーリーに少しもの足りない気持ちになるかも知れません。ですが、長年連れ添った夫婦とこれから夫婦になろうとする若いふたりの対比もあって、いろいろ考えさせられました。

じわりと感動するラストシーンも良かったです。古き良き、温かいホームドラマを堪能させていただきました。